この記事は10年前の体験を思い出しながら書いているので思い違いや、今の診察・治療・診断方法とは異なる場合がありますので参考程度に読んでくださいね!
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乳がんと分かるまで・その5
胸のしこりに気付いて、病院へと駆け込んだしじーみさん。
触診・マンモグラフィー・エコー・細胞診(針生検)を受けたものの良性であることの決定打に欠け、とうとう手術的にしこりを摘出する外科的生検(オープンバイオプシー)を受ける事となりまりた。
初めて病院で診察を受けてからここまで来るのに約4週間が過ぎており、8月から9月へと月も変わっていました。
ハッキリとした診断が出るまで両親には内緒にしておくつもりでしたが、流石に胸切って……という処置になると当時実家暮らしだった私は隠し通せないだろうと報告。
何より今まで健康体で、病院なんて数年に一回お世話になるかどうか。
それが急にこんなに沢山の検査を受け、しかも検査のためとはいえ日帰り手術。
とてもじゃないけど、一人じゃ不安。
もっと早く言いなさいと親にちょっと怒られつつ、日帰り手術の日は両親も一緒に来ることになりました。
両親に報告した私は、少しだけ胸が軽くなりました。
相変わらず眠れないものの、食欲はちょっとずつ回復。
食べ物の味がわかるようになってきました。
外科的生検当日
お陰でちょっと余裕を持って望めた、外科的生検の当日。
両親とは手術室前で別れ、私は看護師さんの案内で更衣室へ。
そこで手術着に着替えると、更に移動。
大本命の手術室へ到着ですよ。
中がスタッフさんが5~6人くらい?(曖昧)が慌ただしく手術の準備をしていました。
看護師さんの指示で自ら手術台へ上って横になる。
その時の私の感想は『わ〜、テレビで観るのと同じ〜!』(笑)
処置をするのはもちろん主治医。
だけど助手もいるわけで、若くて美人で笑顔が癒しの女医さんに『大丈夫ですか?』と声をかけられてホッとする。
思わず『テレビとか映画で見る手術室みたい』という感想を伝えると(笑)、『不安でしょうけど頑張って下さいね!』ってギュッと手を握ってくれました。
なんかもう可愛いし力強いしで、凄く勇気づけられたなぁ。
日帰り手術とは言っても全身麻酔ではなく、局部麻酔をかけての処置でした。
体に繋がれるのは心電図と血圧計、酸素濃度計だったかな?
その辺もちょっと記憶が曖昧(すみません)
ただ手術している部分が見えないように、布で視界を仕切られての処置でした。
もう初めてのことだからドキドキしたんだけど、主治医的には『お、結構落ち着いてるね』と言われる程度の心拍数。
「痛かったら麻酔を追加するから遠慮せずに言ってね」と言われたので、本当に「あれ? ちょっと痛くなってきた?」と思ったら直ぐに「すみませーん、ちょっと痛くなってきました」ってビビって直ぐに追加して頂く私(笑)
いや、本当に細かくお願いしてた気がするな。
なんでも肉の薄いところだから痛みが出やすいらしい。
でもバッチリ局部麻酔が効いたお陰で、私の場合はチクチクるな―って感じでした。
それよりも意識はしっかりあるので、主治医やスタッフさん達と雑談しながらの処置もらうってのが不思議だった。
手を動かしながら、色々な話がポンポンと出る主治医って凄いな〜。
助手さんも合わせて話をするし、時々冗談なんかを言って和やかムード。
うん、和やかムードだったんだけどね。
ふとしじーみさん、我に返ってしまったよ。
私ってば今、胸を切られてるんだ! って。
気付いてしまったら、そこから私の言葉数が減る減る(笑)
多分、一人だけ青ざめてたと思う。
脈や血圧を管理していたスタッフさんに「大丈夫?」と何回か声をかけられて、一応大丈夫っとは答えたけどね。
なんとか無事に処置が終わり、体に繋がれたコードを外して手術室を出る時も自分の足で歩いて出ました。
てっきり車椅子とかに乗せられたりするのかと思ったけど、全然問題なかったですねー。
摘出した腫瘍
処置が終わった直後に主治医が「取った腫瘍がどんなか見てみる?」と言ってくれたので、見せてもらいました。
しかも触らせても頂いたんだけど、もの凄く弾力のある塊だった。
その後は様子見するためか、少し病院で休んでから帰宅。
お支払いは3〜4万円だったかな〜?
こちらも領収書を処分してしまったみたいで曖昧なんだけど、5万円はしなかったと思う。
検査結果は十日後なんだけど、取り合えず胸のしこりを摘出してしまった私はホッとして、病院の帰りに両親とガッツリお肉を食べて帰った記憶があります。
こうしてみると、主治医は悪性腫瘍の疑いが強かったんでしょうね。
でもしじーみ家はまだ『大したことはないだろう』って思ってたんですよ(笑)
オイオイって感じですけどね。
この日以降、やっと結果が分かるって開き直ったのか、徐々に眠れるようになっていきます。
人って窮地に追い込まれるほど、鈍感になるのかもしれませんね。
お待ちかねの検査結果は、一人で聞きに行きました。
そこでとうとう主治医から乳がん告知をされてしまうのです。
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