※この記事は2015年に乳がんが肺転移した当時を振り返っています。
現在は手術で両肺の腫瘍を切除したために治療は小休止中です。
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いざ両親に報告
できる事なら親には知らせずに再発治療を受けたいと思っていたしじーみさん。
が、それは難しい環境だと判断したため、親に報告することになりました。
夕食を終えた両親と一緒にお土産のドーナツを食べる私。
あ、ちなみにしじーみさんは良い知らせは食事前に、悪い知らせは食事後に伝えるタイプです。
だっていい知らせを聞いた後なら食事がより美味しくなりそうじゃない?
反対に悪い知らせを食事前にしたら、料理の味が分からなくなったり、食欲が失せたりするなかなと思って。
こっちとしては悪い知らせほど早く報告してスッキリさせたいところなんですけどね。
この時も夕飯を食べた後に実家に向かったけれど、料理の味なんて全然分からなかった。
というか、何を食べたのかすら覚えてないもんね。
味のしないミスドのオールドファッションを食べつつ報告のタイミングを計り、とうとうしじーみさんは両親に乳がんが再発したと伝えるのでした。
気になる親の反応
「あのね、この前のCT検査で乳がんが再発したのが分かったよ。肺転移だって」
私の報告に両親は固まってました。
ま、そりゃそうだ。
だって手術後して抗がん剤と放射線治療が終わった後は、何事もなく過ごしてたもんね。
もう寛解したって思ってたよね。
それが再発。
しかも肺転移。
二人とも直ぐには言葉が出ない感じだった。
なので私は今後の治療のこととか、職場には報告済みで治療をしながら仕事を続けていく予定であることを報告。
両肺に転移した腫瘍はまだ5㎜前後の小さなもので、特に悪さはしてないこと。
薬が効けば消える可能性もあることも十分ある。
そんな感じの事を、なるべく明るく話しました。
もうね、治療が始まるってことで心の整理もついていたからね。
父親は「そうか、頑張れ。治療費の事は心配するな」と応援してくれました。
それまでずーっと黙っていた母親は「健康に生んであげられなくてごめんね」とポツリ。
もうね、この言葉で一気に心が乱されて涙ですよ。
こんなことを母親に言わせてしまった私は、なんて親不孝なんだろうって思いました。
「お母さんのせいじゃないよ!」って泣きながら否定。
冷静に考えると既に40オーバーしてりゃ何処かしら悪い部分も出ますって(笑)
親にとって子供は、いつまでも子供なんですね。
報告が終わってアパートへ帰る私を、両親はわざわざ外に出て見送ってくれました。
もう夜の10時くらいになっていたから車の通りも少なく、雨も降っている。
そんな中、私の車を手を振って見送ってくれた両親。
あの夜のこと、きっと一生忘れないんだろうと思います。
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