しじーみらいふ

再発乳がんに振り回されっぱなしの闘病記

乳がんが再発した時のこと(回想録)

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私は乳がんが再発したと分かった時に『まぁ、そんな日もあります』というブログを開設し、治療のことや再発して感じたこと、日々の呟きなんかを書いていたのですがこのブログを開設した時に主な記事は引っ込めてしまったので新たにこちらで再発した時のことを振り返ってみようと思います。

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私は2015年の10月に乳がんの再告知をされました。

初発乳がんで手術・抗がん剤治療・放射線治療を終えた後はホルモンレセプターとher2陽性だったのでゾラデックス注射にハーセプチンの投与も受けていました。

毎年一回受ける経過観察のCT検査・骨シンチ・マンモグラフィー・血液検査ではずっと異常なし。
あとは服用していたノルバデックスも今年で終わりだなーっと思っていた5年目での再発。

めちゃくちゃショックでした。

 自覚症状はあったか?

私は乳がんが肺に転移がしたと分かった時、特に自覚症状はありませんでした。
腫瘍は左肺に1つ、右肺に2つでどれも1㎝の小さな腫瘍。
咳が出たり呼吸が苦しかったりなんて症状は全くナシ。
なんなら肺の手術をする前も腫瘍は3㎝弱の大きさになってましたが、咳が出たりってのはなかったです。
手術後は少し出ましたけど、今は殆どしないし。
よく初期症状で咳が出たりなんてありますが、腫瘍の大きさや数、場所によってはかなり進行してからじゃないと症状がでないのかもしれません。
当たり前なんだけど既往歴にガンがある人は定期的な検査って必要なんですね。

 

職場の健康診断での不吉な結果

実は一年に一度のCT検査の前に、職場で受けた健康診断の結果を渡されていました。
殆どは良好だったんですが、一つだけ気になる結果があったんですよ~。
それはレントゲン検査の結果!
そこには『陳旧性陰影(ちんきゅうせいいんえい)』と『要経過観察』の文字が。
慌てて調べてみると、これは過去に肺炎のような炎症を起こした痕なのだそう。
でも私、そんな炎症を起こしたという心当たりがない。

嫌な予感がしました。

だって前年に受けたCT検査でも職場の健康診断のレントゲンでも、肺に影なんてなかったんだもん。
これはもしかして……という嫌な予感がしてしまうのは、当たり前ですよね~。
ただ『要検査』ではなく『要経過観察』なので、それほど心配しなくても大丈夫じゃない?と楽観視する私もいました。
ちょうど数週間後に一年に一回のCT検査を控えていたので、その時に白黒付くだろうと。

……まぁ、黒判定が出てしまうわけですが(涙) 

 

1年に一回行っているCT検査で肺転移確定

そんなこんなでドキドキしながら受けたCT検査。
それまで毎年問題ナシできたから、結果を聞きに行くのにドキドキなんてしなくなっていた。
今年は治療に一段落が付くと思っていたのに、職場の健康診断での不穏な結果。
結果を聞きに行った当日は待合室で、初発乳がんの結果が出る前みたいにドキドキした。
嫌な結果って診察室に入った瞬間に分かった。
主治医がちょっと渋い顔をしてたもん。
そして「……しじーみさん、CT検査の結果なんですが残念ながら……」って言われた時に、あー再発したんだなって思いました。

 

二度目の告知

ガンの再発は最初の告知よりもずっとショックが大きいと言われますが、本当でした。
仕事のこととか治療のこととか考えなくちゃいけないこと沢山なのに、全く頭が回らない。
主治医が追加の検査や今後の治療なんかを説明してくれて、来週から抗がん剤治療を始めましょうと言われたけど直ぐに治療をしようって気になれなくて一週間だけ伸ばしてもらいました。

この時考えてたのは、『私は逃げきれなかったんだ……』という思いと、もう大丈夫だろうと思っていた両親に再発を伝えなきゃいけないということ。

人生で一番気の重い報告を、もう一度両親にしなくちゃいけないのかと思うと辛かったですね。

主治医の診察を終え、抗がん剤治療の予約も入れて病院を出た時はふわーとした気持でした。
流石にその日は食べ物が喉を通りませんでした。

 

気になる生存率

診察の際につい主治医に『生存率』を聞いてしまったけれど、「古いデータだし人によるからあてにはならないけど」という前置きをされて『3年で50%』と教えてくれました。

ヒェー! 3年で半分!?

流石にこの日は食事が喉を通りませんでしたよ。

まぁあれから元気に余裕で3年経ってるんですが(笑)、当時は未来のことなんて分からないからショックでした。

主治医も行ってたけど、本当に生存率は目安で当てにならないのね。

でも不思議なもので、二度目の告知は一回目よりもショックだったけど、立ち直るのは早かったです。
一回目の時は急に涙が出たりなんてのが数か月続いたけど、二度目の時は三日で食欲が戻り、特に突然涙が出るなんて不安定にはならなかったな。

あれから5年と思うと、早かったような長かったような不思議な気持ちになりますね。