※この記事は乳がん肺転移した時の回想録です。
↓前回の記事
1年に1回のCT検査日
乳がんを告知されてから間もなく5年。
当時の私は3か月に1回の診察と、経過観察の為に1年に1回のCT検査を行っておりました。
3か月に1回の診察はノルバデックスを処方して貰うための診察。
それまでのCT検査はいつも異常なしと言って頂けて、とっても平和な日々が続いてました。
なのに、その年は職場の健康診断で受けた胸のレントゲンは『要経過観察』。
その文字を見た時は焦ったりしましたが、でも昨年まではCT検査でも職場の健康診断でも問題無かったからな〜。
『要経過観察』なんだし、気にすることもないかな?
なんて、呑気に考えていたんですけどねぇ。
CT検査が近づくにつれて、「もしかしたら」という思いは強まります。
でもね、乳がんって骨に転移しやすいって聞いてたんですよね。
だからいきなり肺はないだろうと思っていました。
前年は異常なしで、今年は肺に異常あり?
そんなに色々飛び越えるもん?
私の乳がんはトリプルポジティブなのに宿主はネガティブだから困るよね、直ぐ悪い方に考えちゃうんだから、なんて思っていたのですがねぇ。
でもCT検査結果を聞きに行ったあの日、
「もしかしたら」は現実になりました。
肺転移確定
CT検査結果とノルバディックスを処方してもらうために病院へ向かった2015年10月。
診察室に入ると主治医が「こんにちは」と挨拶してくれる。
この時になんだかいつもと主治医の雰囲気が違って、『あ、この前の検査結果は悪かったんだ』と確信しました。
いやー、野生の感?
本能?
何かヤバイことが起ったって、雰囲気で分かるもんなんですねぇ。
主治医はいつも通りに笑顔でしたけど、なんかちょっと違う。
「実はね、しじーみさん。この前のCT検査で乳がんが肺に転移しているのが分かりました」
再告知は、とてもアッサリとしたものでした。
癌になってガーン!
そんなギャクを口にする余裕もなく。
予感があったとはいえ、肺転移という告知はとてもとてもショックな出来事でした。
続きます。
↓これまでの闘病記一覧